「地温」って何?

山形米の専門店 尾形米穀店
三ツ星お米マイスターの尾形雄司です。

◆寒暖差の山形

昨日は暑かったですね- -;
山形市では32℃まで気温が上がったようです。

それでも、今朝の最低気温は14℃。
(半袖だとヒンヤリします)

こういった朝晩の寒暖差は、
山形の風物詩のようなもので、
これがあるから、作物も美味しくなる訳ですが、
今年は特に寒暖差が激しい期間が長いなぁと感じます。

この寒暖差で、お米も美味しくなると良いのですが^^

◆お米の仕入れで産地巡り

さて、今年は昨年よりも仕入れに出る機会が多く、
先々週は大蔵村に、先週は小国町と高畠町に行ってきました。

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小国町では苗作り中

希望の品種と数量を伝えて送ってもらえば、
それでも仕入れは可能なんですが、

・仕入れ先で伺う農家さんの話
・運転中に見える県内各地の田んぼの風景

などを見たり聞いたりすることが、
米屋としての何よりの勉強になるし、

お客様に、

・各品種ごとのお米の魅力や産地の特徴
・その年の農作物の生育状況
・気候状況や生育状況に応じた農家さんのこだわり

などを伝える時に、非常に役に立ちます。

また、普段PCの前で仕事することが多いので、
仕入れに行く時のドライブは気分転換になって、
とっても楽しかったりします(笑)

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こちらも小国町。田植え第一弾も始まっていました。

◆「地温が上がらない」

先週、仕入れに行った、
高畠町で聞いた話で興味深かったのが、

「今年はなかなか地温が上がらなくて、
少し(農作業が)遅れ気味。
天気は悪くなかったんだけど…」

というお話。

地温?

初めて聞く言葉でしたが、
農家さんから話を伺ったところ、

読んで字の如く地面の温度のことで、
地面の温度が上がらないと、
種を蒔いても、うまく育たないのだとか。

人間は気温が上がると、
「春が来た!」
と感じてしまいますが、

土の中の温度は冷えたままで、まだまだ冬。
土の温度は、春先の三寒四温の日々を繰り返しながら、
人の体感温度と比べると、少し遅れて上がっていくのだそうです。

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地面の温度のことを「地温」というそうです。

 

◆細部のこだわりが「プロ」を産む

こんな感じで、
農家さんの元を尋ねると、
毎回、新しい発見があります。

今回の地温に関しては、
専業農家さんなら、当たり前のことなのかもしれません。
兼業農家さんでも、気をつけている方もいるかもしれません。
もしかしたら、地温を気にせずに植えても、
苗は育ってくれるのかもしれません。

でも、地温を毎日チェックするという、
地味で「当たり前」の作業を継続して行い、

適温になってから次の工程に進むという、
細部までのこだわりを実践している姿に、

「農業のプロフェッショナル」

としての意識の高さをとても強く感じました。

そして、
この1つの工程だけでなく、収穫までの全工程を通じて、
細部までのこだわりを実施しているからこそ、
この高畠町の農家さんのお米は美味しいのだと思います。

今年も、
農家さんのこだわりが凝縮された、
美味しいお米を頂けるのを、楽しみにしています。

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今年の苗たち。美味しいお米になりますように

p.s

いただきます

一緒になごなごブログを書いているまるつね果樹園さんが、
7月に食育に関するドキュメンタリー映画の上映を企画されています。

福岡県のある保育園では、
子供たちが毎月100kgの手作り味噌を作っていて、
玄米・手作り味噌の味噌汁・旬の野菜などの、
昔ながらの和食の給食を、毎日もりもり食べているんだとか…

その秘密を学びに、
自分も、娘と一緒に参加したいと思っています^^

映画の詳細はこちらから↓↓↓

◆ドキュメンタリー映画「いただきます」上映会
https://www.facebook.com/events/229930704161018/?active_tab=about

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