米の仕入れで解る、山形の積雪量事情

山形米の専門店 尾形米穀店
三ツ星お米マイスターの尾形雄司です。

今年に入ってから既に2度、
生産者さんの所へお米の仕入れに伺いました。

1回目は大蔵村へミルキークイーンの仕入れに。
2回目は先週末に小国町へつや姫とコシヒカリの仕入れに。

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先週末時点での小国町。小国にしてはかなり雪が少なめ。

で、この時期の仕入れで実感するのは、
山形県内の各地域毎の積雪量の差です。

◆距離が40㎞離れているだけで、積雪量が3倍に

山形県内では地域というか、
市町村単位で積雪量がかなり違います。

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こちらは年明け早々に向かった大蔵村付近。雪壁が2~3mの高さに。

山形市の積雪はだいたい20㎝~30㎝位が一般的な積雪量で、
最も深い時でも50㎝~80㎝程度。県内ではかなり少なめです。

山形から南へ約50㎞離れた米沢市では山形市の2倍くらい雪が降るし
山形から北へ約40㎞離れた尾花沢市では山形市の3倍くらい雪が降るし
山形から西へ約50㎞離れた西川町の大井沢や志津温泉に至っては、
山形市の10倍くらいの雪が降ります。

たまに県外のお客様から
「ニュースで豪雪の事を言っていましたが、山形は大丈夫ですか?」
と、ご心配頂いたりすることもあるんですが、

↑の雪事情を県外のお客様にお話すると、

「たった数10kmの距離で、そんなに天気が違うんですか!?」

といった感じに、結構な高確率で驚かれます^^;

◆地形の影響で積雪量が変わる

この地域事の積雪量の違いは、
山形県内の地形の影響をかなり受けています。
(特に百名山との位置関係でかなり変わってきます)

地形マニアの自分に地形のことを話しださせると、
記事が2~3個書けてしまいそうなので(笑)
それはまた後日にでも書くことにして…

山形県内でも屈指の豪雪地域は、
先程挙げた大井沢・志津がある西川町を筆頭に、
この度仕入れに行った大蔵村・小国町。
銀山温泉のある尾花沢市などが挙げられます。

なので、山形から仕入れ先に近づく度に、
どんどん雪の壁が高くなっていくし、逆に仕入れを終えて、
山形市に近づく度に、雪の量が目に見えて減っていきます。

唯一、沿岸部の庄内地方は積雪が少なめですが、
あっちは風が強くて、雪が下から降き上がり、
目の前が真っ白になる地吹雪(じふぶき)が起こるので、
雪道運転の怖さは内陸部とそう変わりません。

◆生産者さんにその土地のことを聞く

ということで、一概に山形県産と言っても、
地域によって気候も地勢もかなり違います。
(特に冬場の積雪量の差が顕著なんですね)

なので、生産者さんにはその土地の事をよく聞きます。

  • 水源地
  • 風向き
  • 土壌の質
  • その土地の風習や言い伝え
  • その土地にあった農作物の作り方

などなど。
これらの情報を聞くことで、
生産者さんの米作りのこだわりの一端を、
自分たちも知ることができると思っています。

ということで、今日はまじめなお話でした^^;
画像がもっとあると積雪量の違いが伝わりやすいと思うので、
今度また仕入れに行った際には撮ってこようと思います。

p.s
忙しい時は寄れない時も多いんですが、
お米仕入れの帰りに食べるお蕎麦やラーメンが、
仕入れの楽しみの一つです(笑)

先週末食べたのは小国町の丸武さん。
辛めのつゆとコシの有る蕎麦が絶品でした^^

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丸武のおそば

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